最近は元々あったアウトドアブームに加えて、コロナ禍による密を避けて楽しむことの出来るレジャーの1つとして注目を集めているキャンプ。そんな影響もあって、ハイシーズンにおける人気のキャンプ場は予約が全く取れず、数カ月先まで予約でいっぱいなんてこともありますし、予約を取らないキャンプ場も早朝から長蛇の列なんてことは珍しくない状況だと思います。
11月に入れば水遊びが出来ないことからキャンプ場の過熱具合も落ち着き、利用がしやすくなる一方で、ストーブや寝袋などの寒さ対策をしっかりと行わないと、寒さ故に家族から敬遠されてしまう時期でもあります。
このような中で、もっと”近場で気軽に自然やアウトドアを楽しみたい”と言うニーズはあると思うのですが、都内に住んでいると意外とテントやタープを張ること出来る場所って少ないですよね。
当然、テントやタープを張ろうとするとそれなりの大きさのある公園が対象となってくるわけですが、安全性等の観点から日差しを防ぐための簡易的なシェードはOKでも、ガイロープを張ったり、ペグを打ち込むことは禁止している公園がほとんどです。
また私のような初心者ですと、新しく購入したテントやタープはフィールドに持ち込む前に一度試し張りをしておきたいと考える方もいると思うのですが、それさえも出来ない状態。
都心でテントやタープを張っても余裕のあるほどの広さの庭を有する家を持つのは結構なハードルの高さとなりますので、どうしたものかと考えていた際に見つけたのが、多摩川の河川敷でした。
多摩川は全長138kmにも及ぶ、山梨、東京、そして神奈川県を流れ、東京湾に流れ込んでいる一級河川です。そんな多摩川の河川敷には野球場やサッカー場と言った運動場の他、大学のグラウンドや公園などが広がっており、豊かな自然を感じることのが出来る、都内有数の!?リバーサイドスポットとなっています。
特に世田谷区と大田区、そして神奈川県の川崎市の間に位置する多摩川の河川敷は都心からのアクセスも良く、神奈川や千葉のキャンプ場に行くよりも遙かに近く、気軽に訪問することが出来る点が魅力的。
最近は多摩川河川敷の中でも、私の自宅から比較的アクセスの良い、駅で言うと東急多摩川線の沼部駅が最寄りとなる場所(多摩川丸子橋緑地少年野球場付近)がお気に入りのピクニックポイントとなっています。ちなみに丸子橋と言う橋が近くにはあり、橋を渡るとそこは神奈川川崎市。近くには何かと話題の武蔵小杉が位置しています。
お気に入りである最大の理由は「圧倒的に近い」から。残念ながら車で乗り入れることは出来ませんので、近くの駐車場に車をとめたら荷物を運び込む必要はありますが、河川敷までは近いので軽装を意識すれば問題はありません。
※最寄りの駐車場:三井のリパーク 沼部駅前駐車場(駐車可能台数は少ないので注意が必要)
また、週末であっても人が密の状態になるような「混雑具合にはならない」のも嬉しいポイント。気持ち良く過ごすことの出来る季節には近隣住民の方が自転車で遊びにきたり、散歩がてら河川敷を歩いたり、ジョギングやサイクリングを楽しむ姿は見られますが、専用の駐車場がないことから大混雑するようなことはありません。
私は家族で、そして1人で何回か訪問をしていますが、これまで小さなシェードを利用されている方は見かけましたが、タープを張っている方は見かけたことがありません。それ故多少は目立ちますが、その分コーヒーを入れて楽しんだり、
タープ下でおやつを堪能するなど、「ゆっくりと過ごす」ことが出来ています。
更に、近くには「トイレやちょっとした遊具もある」ので小さな子供を持つファミリーでも”安心して楽しむ”ことが出来ますし、芝生が広がっているので、ボールやフリスビーなんかも楽しむことが出来ると思います。
なお、私は既に本ブログ内でもご紹介をさせて頂きましたが、新たに購入をした幕男の試し張りに訪問したり、
時間の出来た際には、ソロピクニックと称して遊びに来ています。
限りなく荷物を少なくしたソロピクニックですと、荷物の運び込みも楽なので気軽に訪問する事が出来ますし、
ドリンクとLEDスピーカー、そして書籍を持ち込めば、豊かな自然環境の中で自分1人のぜいたくな時間を堪能することが出来ます。
私は今のところ東急多摩川線の沼部駅近くのポイントが混雑が少なく、トイレや遊具等の設備もあり、ゆったり過ごせる穴場的なポイントとして気に入っていますが、二子玉川方面にも遊べそうなポイントはいくつかありましたし、川崎側に渡ると専用の駐車場があるポイントもあるようなので、今度ピクニック・ポイント探しの旅?もしてみたいと思っています。
そのような穴場的な存在の多摩川河川敷ですが、ピクニックを楽しむ際にはいくつか注意点がありますので、合わせてご紹介をしたいと思います。
1:火器利用は厳禁
まず当然ですが、火器の利用は禁止(※)されています。直火であれ、焚火台であれ、火を利用する事は出来ませんので、デイキャンプではなく、ピクニックでの利用が大前提となります。
私のように熱湯を保温ボトル入れて持ち込めば、リバーサイドで豆をひき、美味しいコーヒーを楽しむだけでもリッチな気分に浸ることが出来ますので、ルールを守って楽しむようにしてください。
※公式にBBQ場として開放しているエリアを除く
2:テント/タープを張る場所、ガイロープには気をつける
また、私は多摩川の河川敷を利用するにあたって当該場所の管理者である大田区の公園管理課に問い合わせを行い、タープの利用が問題ないことを確認しました。
正直、問い合わせた際の担当者はもろ手をあげて「利用OK!」と言うわけではありませんでした。ただ「最近は日差しも強いので、他の利用者の邪魔にならない場所で、安全に注意して利用頂ければダメとは言えない。」と言うことで、タープの利用自体は問題ないと。
河川敷は広いので邪魔にならない場所を見つけるのは比較的簡単なのですが、一番注意すべきはガイロープです。河川敷にはジョギングやサイクリング等を楽しむ方がおり、タープが珍しいからか!?ざわざ近くを通ろうとして、ガイロープにひっかりそうになった方がいらっしゃいました。
邪魔にならないように端の方に張ってもそう言った方もいらっしゃるので、ガイロープには十分注意してください。
3:ペグは30㎝前後以上がおススメ
河川敷はご存知の通り、水が通る可能性のある場所です。実際、昨年の台風の際には多摩川の川崎側、二子玉川付近の一部で水が溢れだすまで水位が上がったことがありました。
これが何を意味するのかと言いますと、地面が柔らかいのです。初めて来た際には20㎝のソリッドステークを利用したのですが、河川敷は風を遮る高さのある物がないため風をもろに受け、ペグが1本抜けてしまったことがありました。
風が強い日にはタープは張らないことが基本ですが、自然環境故、突然風が吹くこともありますので強固かつ、30㎝前後以上の長さを持つペグを用いることをお勧めします。
4:車で訪問する際には駐車場利用が必須
多摩川の河川敷に車で訪問される場合は、専用の駐車場がある場合はそちらを利用し、ない場合には近隣の駐車場を利用するようにしてください。
私が確認した範囲では、河川敷横の道路は片側一車線のところがほとんどでしたし、住宅街などに路駐をすると住んでいらっしゃる方の迷惑にもなります。
また、ピクニック中に駐車監視員(通称:緑のおじさん?)を1、2度見かけましたので、車は適切な場所に駐車して河川敷ピクニックを楽しまれるようにしてください。
と言うことで、ルールや注意事項を順守すれば、キャンプ場に行くよりも遙かに近く、気軽にキャンプ気分を楽しむことの出来るのが多摩川河川敷だと感じています。
近くに住んでいれば週末、平日にかかわらず、隙間時間にもサッと訪問することが出来ますね。私は今度、在宅勤務の日を狙って、リバーサイドオフィスを目論んでいたりします。
多摩川河川敷の近くにお住まいの方は、今後のピクニック候補地として是非、検討されてみてはいかがでしょうかっ!
The Canvas*
インドア派の初心者キャンパーで2児のパパ。人生を楽しく、幸せに過ごすためには、自分から動かないと始まらない。モノ好きからコトも好きになるために、歩き出してみました。
コメント
達也
ありがとうございます
特に、、、
>多摩川の河川敷を利用するにあたって当該場所の管理者である大田区の公園管理課に問い合わせを行い、タープの利用が問題ないことを確認しました。
とのことで、河川敷の管理者から『タープを張らないで』と注意されるのではないかとビクビクすることもなく一日ゆったり過ごすことができました!
2021/09/20 URL 編集
The Canvas*
こんにちは!わざわざコメント頂き、ありがとうございます。
多摩川河川敷でのアウトドアライフをごゆっくり楽しめたようで良かったです^^
2021/09/21 URL 編集